久しぶりの休暇を心ゆくまで堪能した次の日、副長室に呼ばれた。 「」 我らが副長は声色によって機嫌の悪さの度合いが窺える。この最低音ボイスは今まで聞いた中で最も機嫌が悪そうだ。この様子だとこの人昨日私がどこで何をしてたか知ってるな。 「なんでしょうか」 いつもより多い煙草の量でが視界が白い。ギロリと私の事睨むのはいいんですけどそれ外でやらないでくださいね、怖がるの子供だけじゃ済まないんですから。 「昨日の休暇、何処で誰と何をしてた」 人一人殺せそうな視線で射抜かれても、正直慣れた身としては怖くもなんともなかったりする。ただし視線としてはめちゃめちゃ痛い。しかもここで嘘をついたりはぐらかしたりすれば本当に殺されるだろう。 「答えろ、」 「高杉晋助と借りた屋形船の上でナニしてました」 「お前に恥じらいと言うものはないのかぁぁぁぁあああ!!」 正直に話したのに怒られた。 ありがたくないげんこも付いてギャグのように頭にたんこぶが出来ている。今日は潜入捜査が無いからいいもののこんな目立つ物を作ったまま往来を歩けるのなんか万事屋の面々位だろう、私には無理だ。 「なぁ俺言わなかったか言ったよな誰にも知られるなって俺にも隠せって。休暇とはいえ指名手配犯と逢引ってなんなのお前俺らが血眼になって探してる奴とそんな事するくらい無防備に近付けるのお前位だよ?つーかお前は真撰組の一員っつー自覚持ってるよな?何会ってるの何逃がしてるの?」 「というか副長どうやってその情報仕入れたんですか?連絡を取るときだって互いに細心の注意を払って誰にも言わずに抜け出したから知ってる人間なんていないのに」 「テメーが昨日浮かれきった顔で帰ってきてたからカマかけてみたんだよ!畜生本当だったしお前の所為で総吾との賭けに負けたじゃなねぇか」 この場合、怒るべきか安堵するべきか正直悩む。 誰からも祝福されないこの関係を見守ってくれる不器用な優しさを持つ上司に対してとそれとも処罰対象に成り得る行動を賭けの対象にしてしまう同僚に対しての感情を持てばいいのか。 「」「とりあえず沖田君、尾行失敗してくれてアリガト」「いやぁ、次は本気モードでいきますぜ」「わー、私の腕が上がるわー」 |