ボンゴレで一番権限を持っているのは誰か。 十代目嵐の守護者の回答。 A.ボンゴレファミリー十代目、沢田綱吉。 マフィアがマフィアである限り抗争は絶えない。それは強大かつ穏健派の筆頭であるボンゴレも例外ではない。現在のボスの意向でボンゴレはとても平和な為、大規模な抗争はこそ起らないが小競り合い程度なら日常茶飯事だ。それでもそんなことを続けていればやがてイタリアの大地は血塗れの焦土となってしまう。ボンゴレには数多くの戦闘員が存在するが、事後処理をするチームも複数存在するのでそんな事にはならない。 ボンゴレファミリーで最も優秀で有能と謳われる処理班の長は、機嫌の悪さを隠す事もせず、直属の上司に半ば叫びながら報告という名の八つ当たりをしていた。 『たかがファミリーひとつ殲滅させるのに守護者無駄に投入しないでください、あの辺ボンゴレの力が届きにくいんで工作活動やりにくいんですよ!』 「ごめんね、丁度あの二人が空いてたから」 『ごめんで済むなら処理班はいらないしカワイ子コぶっても可愛いだけですからねもう騙されませんよ今月何回目だと思ってるんですか!十二回ですよじゅうにかい!しかもそのうち七回も雲雀恭弥が参戦ってそんなの壊滅するに決まってるじゃないですかボスは私を過労死させるつもりですか!』 「悪いとは思ってるよ。でも三時間でそこを片付けられるのの班だけなんだ」 『二時間減ってるし!』 音を拾いきれずキーンと嫌な音が鳴り響く。報告をする度に叫ぶ彼女も彼女なのだが大音量すぎて彼女の携帯は無事なのだろうかと、受ける度に本気で思ってしまう。前に一度、彼女の叫び声を耳元で直に聞いてしまいしばらく鼓膜が使い物にならなくなった。それから彼女からの電話は常にスピーカーにしている。もちろん彼女には内緒で、だ。 部屋中に彼女の叫び声が響く。獄寺が何度かボリュームを下げるように進言したが、綱吉がそれを実行することはなかった。 「だからさ、の好きな店のドルチェ買って待ってるから、ね」 静まる静寂。甘いものに目がない彼女は大抵これで大人しくなるのだが、今回ばかりは難しいだろうか。恐る恐る仕事の可否を問う。 ふ、と彼女から漏れる声。不可能と叫ばれるのではと身構えたが、続く言葉が聞こえてこない。 「?」 『あと一時間で引き上げるぞ!』 電話の向こうでのよく通る声が響く。続いて聞こえる野太い悲鳴と野次。鬼とか悪魔とか大ブーイングの嵐に晒された電話の相手は骨は拾ってやるから私のチョコラータの為に働けと高笑いをしながら自分で点けた火に油を注いでいた。 何だかんだ言って有能なのだ。彼女自身の能力の高さも素晴らしいが、最も評価する点は一癖も二癖もある男達を束ねる力を併せ持つ事。彼女の率いるチームでなければ守護者の暴れた痕跡をあそこまで短い時間で処理出来ない。 『今日の飲み代はボスの奢りだ!タダ酒飲みたきゃ働け野郎共!』 「ちょっと待ってそれは許可でき・・・」 切られた。掛け直そうにも電源を切られ彼女は 彼女の部下は全員男性で、大酒飲みだった気がする。 「獄寺君になんて言えば経費で落ちるかな・・・」 ボンゴレで一番権限を持っているのは誰か。 十代目雲の守護者の回答。 A.ボンゴレファミリー総本部直属抗争処理部隊第一班班長、。 別名、『国王陛下の女王様』 「惚れた弱みじゃない?」「雲雀さん」「御せないのなら手放せば?」「・・・貴方の暴れた後始末を半日で終らせる子ですよ」「ワオ」 |