( No.191 引き合う絆 ←) 「何でハンサムがの店に立ってるのよっ!」 「嫌だなぁネイサン、飼ってるからに決まってるじゃないか」 ケタケタ笑うに対し、彼女の表現に納得しないバーナビー。 「飼ってるって貴方・・・もう少しマシな言い方に変えたほうがいいんじゃないですか?」 「事実でしょう?」 「・・・えぇ、まあ」 「ハンサムを飼ってるですって!?羨ましいっ!私もロックバイソンを飼いたいわー」 茶化しはしたもののネイサンはバーナビーがこういう冗談を言う性格では無いことを知っているので、いくらか歪曲されていてもある程度までは事実なのだろう。二人を繋ぐ人物が不在の今、何故こうなったたかはおそらく当人同士しか知らない。 少なく恋愛感情意外の何かが二人を繋いでいるのだ。 「で、。夜はどんな風に過ごしてるの?」 「ファイヤーエンブレム!!」 「あら、私は此処にとの会話を楽しみに来ているのよ?」 ねー。とと二人で小首を傾げる。 「そんな仕草しても可愛くないですよ」 女性同士でやれば可愛いのかもしれないだが残念なことに片方は男、片方は男前過ぎる性格の持ち主。 「ちょっとネイサン!バニーちゃんに可愛くないって言われたんだけど!」 「そりゃそーよアンタ可愛くないもの」 「ネイサンまで!会計水増ししてぼったくってやる!!」 「何ですって!?」 ぎゃいぎゃい騒ぐ二人を嗜めるつもりはない。今日は他に客もおらず、肝心の主は目の前で一番うるさい。 「じゃあアタシは帰るわ、にヨロシク。今あの子に言っても覚えてないでしょうし」 二人で散々飲み明かし、夜もとっぷり更けた頃にネイサンは帰っていった。 ネイサンに勧められるがままに酒を飲みすっかり出来上がってしまったを見て、今日はもう仕事にならないと判断したバーナビーは閉店の準備を始める。 こういう事が週に一度は起こるので、今ではもうバーナビー一人で開店、閉店の準備が出来るようになってしまった。 店を締めたらを背負ってアパートに戻るか、ここで朝まで飲み明かす事もある。 はというと、先ほどまでカウンターに突っ伏してたのだが、今は椅子と机を片付けた空間で楽しそうにくるくる回っている。 「これじゃあどっちがオーナーか解らないですね」 掃除を終え、ゴミ出しまで終わり店の中へ戻ると、今まで踊っていたがカウンターの中にいた。 「何か飲むかい?バーナビー」 バーナビーは、の寝ているところを見たことがない。半年程家に置いてもらっているが、酔っている姿は多々あれど彼女の寝ている姿はないのだ。彼女と共に寝起きしているのに、いつも彼女が後に寝て、先に起きる。そして、バーナビーの行動範囲はぐっと狭まった。彼女と共に出かけるか、家にいるか。本当に、彼女に飼われているとしか言いようがない。 「貴方の作るものなら何でも」 だって僕は貴方のペットなのでしょう? そう言うと、少し驚いたように彼女の目が開かれ、それから半年前、二回目の遭遇を果たした夜のように美しく、妖しく微笑んだ。 「後悔しないでね、バニーちゃん」 「貴方がまずいもの作っているところ見たこと無いですから」 「こんな所でデレ!?」 (→ No.039 未完成な僕ら) |