敵とか味方とかそういう前に眠らせてくれ











「よぉ、

が上層部から奪い取った二日間の貴重な休暇を過ごす為取った部屋には、先客がいた。
勿論それは招かれざる客、もしくは敵。しかしは不法侵入者をひと睨みしただけで、背中に正義と大きく書かれたコートをクローゼットに入れ、スーツを脱ぎ始めた。

「昼から大胆だなぁ、って聞いてるのか?」

エースがいるのも構わず、は椅子にどんどん脱いだ服を無造作にかけていく。

「おいおい、無視かよ・・・って!?」

慌てるエースを綺麗に無視して下着に手をかけたはとうとう一糸まとわぬ姿になり、ベッドにダイブした。
しばらくすると規則的な寝息が聞こえてきた。それほど眠かったのだろうか。

「おーい、。スーツシワになるぞ」
「・・・」
ちゃーん」
「・・・」

枕を抱きしめうつ伏せになった状態のままはベッドの開いた場所をぽんぽんと叩いた。
ここに来いと言うことだろうか。
以前に自身の想いを伝えた時はキスをしただけだったが、この状態では自分はきっとキスだけでは済まない。だが寝ている相手をどうこうするのも気が引ける。想っている女なら尚更だ。
とりあえず呼ばれたので、ベッドへ向かう。潜り込もうとした途端、ドアをノックをする音が聞こえた。

少将!白ひげ海賊団がこの港に停泊すると情報が入りました!!」

エースはの部下の声に思わず舌打ちした。物資補給の為に訪れた港町にがいるのは嬉しかったが、無視された挙句のいない海軍と一戦交えるのは面倒だ。
いっその事壊滅させてしまおうかと不穏な考えが頭を掠めるが、の身を起こす音に気を取られた。
はシーツのみを纏った姿で、ドアへ向かい、乱暴に開ける。
明らかに不機嫌なオーラを纏うに海兵は小さく悲鳴をあげ、更にの姿に固まった。

「何用だ」
「は・・・はい!白ひげ海賊団が・・・」
「この町のログが溜まるのは二日だ、二日で奴らは出て行く。今から本部に応援を要請してもこの海域で騒ぎは起こせないから報告だけにしておけ。見張りは無闇に刺激するだけだから通信部隊のみ港に置く。武装はさせるな。民間人に被害が及ばない限りこちらから手を出すな、賞金稼ぎとの小競り合いも同様。それと・・・」

眼光を鋭くする
海兵からは死角になる所にいたのでエースはおとなしくの姿を見ていた。

「私は休暇中だ。用件は選んで通してくれ」

不機嫌真っ最中のに睨まれた海兵は冷や汗を流しながら敬礼して走り去った。
はそれを見て、乱暴にドアを閉める。普段の彼女からは考えられない所業だ。
シーツを引きずりながらベッドの脇に立つエースの所まで歩いていき、は突然エースに抱きついた。
バランスを崩し、二人でベッドに倒れこむ。

「随分と派手なお誘いじゃねぇか、・・・って、?」

の抱擁に答えようとエースがの細い腰に手を回したが、肝心の彼女からの反応がない。
その代わり再び聞こえる規則的な吐息。
据え膳食わぬはなんとやら、シーツ一枚に包まれる体躯を好きかってにしたい所だが、その気の無い彼女に手を出した所で、拒絶されるのは目に見えている。

「勘弁してくれよ・・・」

この状態はちょっとした拷問より酷だ。
珍しく弱気なエースの呟きは、誰に聞こえることなく空気に消えた。















出来るんだったらとうにやっている



「なあ・・・」「喋るな抱き枕」(・・・やっぱり)